スコットランド独立賛成？反対？

あなたはスコットランド独立に賛成ですか？反対ですか？と、日本人である私達が質問し合うことは何だかおかしなことですね。

スコットランド独立賛成？反対？

世間では今、スコットランド独立について騒がれていました個人的には、スコットランドの独立が成立すればイギリスの経済の発展や国際社会での発言が弱まるのではと懸念しています。

日本であれば、どこかの都道府県が自らの独立を唱えることなど考えられませんよね。
日本人が尊重する「和の心」とは、個人の尊重ではなく、集団における秩序や調和または礼儀を重んじるものです。
特に集団の中で相手の心を読み取り、波長を合わせて行動し争わないように調和を保とうとしています。
その点からも、今回のスコットランドの独立投票は日本人の国民性からは考えにくい動きですよね。

日本人が尊重する「和の心」や日本の伝統や文化を代表するものといえば茶道があります。
千利休から現在まで続く茶道裏千家の第16代千宗室家元は、文化、そして伝統について次のように話されていました。
（千お家元は、（社）京都青年会議所の歴代理事長の大先輩です。現役時代は、私も茶道同好会に所属しておりましたので、何度か「お献茶」に同行した経験があります。）

「文化は荷物のように手から手へと渡されるものではありません。島国である日本に住んでいることが文化なのです。毎日毎日生きることがすなわち文化。私もあなたも伝統、生きている場所が伝統です。命はとぎれることなく続いています。その命の流れにいることがもう伝統なんですよ」

伝統は手で触れられるものではなく自分達の心の中にあるもの。
和の心を尊重し調和を保ちながら行動する日本人の心も伝統であり、そのように行動する日本人そのものの存在が伝統であるのです。
家元が大切にする禅の世界には「自分の中に宝がある」という意味の“「宝所近在」“ という言葉が存在します。
私達も、本来、生まれながらにして備わっている宝を持ちながらも宝であることに気づかず他所に求め、遠くへ求め彷徨っているのかもしれません。
スコットランドにおいても同じです。
スコットランドで生まれ育ったスコットランド人の存在そのものが、独立如何に関わらずスコットランドの伝統や文化なのではないでしょうか。

それでは今日も、充実した1日をお過ごしください。