先に恩恵を受けたお客様は・・・

観光地でお菓子を売る、お土産屋さんの様子がテレビで流れていました。
店内には試食用にお菓子が並んでおり、お客さんは皆店員に勧められて試食品を口にしていました。
「おいしい！おいしいわねぇ」店員とお客さんとの間には自然と会話が生まれておりその結果、「じゃあ、１つもらうわ」「じゃあ、私は２つ」
お菓子を買っていくお客さんが絶えません。
お客さんが去った後、店員はテレビの取材にこう答えていました。

先に恩恵を受けたお客様は・・・

「ここだけの話ですが、試食をしてもらうと買ってもらえる確率が高くなるんですよ（笑）」
なるほど〜「返報性の原則」ですね。
「返報性の原則」とは、人は他人から何らかの施しを受けたり親切にされたりすると、お返しをしなければならないという感情を抱く心理状態のことです。

相手から何かを得たい場合、「返報性の原則」を使い自ら先に与える方が、求めているものが相手から手に入る確率が高くなるのでしょう。
食べ物に限らず、ネット上のサイトにおいても同じです。
イタリアの研究者が、サイトの訪問者にユーザー情報を入力してもらう実験を実施したのですが、ユーザー情報を入力してもらった後に、価値あるコンテンツを見せる手法と価値あるモンテンツを見せた後に、ユーザー情報を入力してもらう手法では後者の方が、ユーザー情報を入力してもらえる確率が２倍に増えたそうです。

求めているものを得るためには最初に自分から与えることが大切なのですね。
本日もお読みいただき、ありがとうございました。参考になれば幸いです！