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三つ子の海馬、百まで

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中井隆栄 1dayセミナー

生まれてから3歳ぐらいまでの記憶を鮮明に覚えているという人はほとんどいません。
その理由は、記憶を司る海馬が平均的に3歳くらいでやっと完全な形になるからです。
そのため、3歳以前のエピソードは記憶ができていない幼児期健忘が生じるのです。

この記憶という大切な役割を担う海馬が完成する3歳という年齢は、ことわざや発言の中で耳にする機会も多いですよね。

 

三つ子の海馬、百まで

例えば、ヒラリー・クリントンは、1994年「3歳までに環境からの刺激を受けることがその後の子供達の大きな影響になる」と述べ「人の一生は3歳までに決まる」という意味の発言をしたり、3歳ごろまでに受けた教育によって形成された性格は100歳になっても根底は変わらない、という意味の「三つ子の魂、百まで」ということわざがあったり、「3歳までに学んだことは80歳まで持ち続ける」(韓国)「3歳の子供を見たら老後が分かる」(中国)「ゆりかごの中で覚えたことは墓場まで持っていく」(アメリカ)日本だけでなく、他の国々でも3歳という年齢を区切りとする様々な言葉が存在します。

では実際のところはどうなのでしょうか。それを裏付ける実験結果を探すと次の様なものがありました。

 

●海馬が形成される3歳ごろまでに親に毛づくろいなど愛情を一身に受けて育ったネズミの子は海馬がより豊かに成熟し、記憶力のよいネズミに育つ。
(2000年、カナダの精神神経学者ミーティ発表)

●妊娠中のネズミに精神的なストレスを与えると生まれてくる子供の顆粒細胞の増殖率が悪くなりこの子ネズミが大人になっても、海馬の働きが弱く一生、記憶力が弱ったままである。
(2000年、フランス心理生物学者アブラス発表)

 

自分では何もできない母親のお腹にいる頃から誕生し3歳頃を迎える頃までに置かれた環境や、受ける刺激で、海馬の成長がこれほど大きく変わることが分かります。
3歳にまつわる言葉が多数存在するのはこの海馬の成長過程での影響の大きさを示唆したものなのでしょう。

それだけ海馬が脳の特別な部位であるという証なのかもしれません。

育児中の母親や妊婦のストレスが子供にとってよくないということは誰もが感じている事ですが、それは子供の海馬の成長にダメージを与えてしまうからなのでしょう。
「三つ子の魂、百まで」とは脳科学的には、「三つ子の海馬、百まで」と言い換えられるのかも知れません。

 

では午後からもがんばっていきましょう!

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