「確かに見た」は当てにならない
「確かに見ました!」なんて言葉、刑事ドラマで良く聞く台詞ですよね。
またこの言葉を聞くと、社員が職場で懸命に説明している姿なども目に浮かんできそうです。
この「確かに見ました」ですが、実はそれほど信用できる言葉ではないようです。
こんな実験結果があります。
「確かに見た」は当てにならない
人に、PC上である画像を一瞬だけ、ぱっと見せます。
そして、同じ画像と別の画像を今度は目の前に差し出し、次のような質問をします。
「さっき見たのはどちらですか?」すると、さっきPC上で見た画像を見事に言い当てるのはたった5割程の人間だそうです。
つまり、一瞬だけ見せられた画像を正確に覚えているのは、約半分の割合なのです。
次に、先程PCで見せた画像と色も形も明らかに違う画像を差し出して、次のように質問するとその割合が8割にまで跳ね上がりました。
その質問とは、「さっき見た画像と、どちらが好みですか?」
人間は、一度見たことがあるもの見覚えがあるものを好きだと言う傾向にあるようなのです。
自分が経験したことは “好き”になってしまうんですね。
この実験から分かるのは、人が「確かに見ました!絶対にそうです」と自信をもって断言してもその半分は間違っている可能性があるということ。
そして自分が経験したことに対しては愛着心が湧くということです。
もし自分の商品やサービスをお客様に使ってもらいたいときは一度それを試してもらい、試したあとにまだ使ったことがない商品と比べてもらうとあなたの商品やサービスを選んでくれる確率が高くなるということです。
まあ、試してみたことがない商品と比較して購入するほどお客様も抜けてはいないと思いますが一般に人は、試したことがあるもの、経験したことに愛着があるのですよね。
経験するだけで愛着が湧くのですから、おもしろいものです。
それでは今日も、充実した1日をお過ごしください!
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