*

お客様の立場に立って「ニーズ」を探り出す

中井隆栄 1dayセミナー

若い頃、父親から受け継いだレストラン経営をどのように好転させたか、今日は私が実際に行ったことをお話ししたいと思います。
私が受け継いだ当時、お店の経営は不調で毎月240万円の赤字を出していました。
原因はお店のコンセプトや方針が曖昧だったこと。
お客様の属性やマーケットが無視され売価や客単価の設定がチグハグだったことでした。
メニューも何を出すかが先に決められておりそこから原価計算し定価を算出する方法だったためお客様の実際の注文状況や客単価、満足度を考慮したものではありませんでした。
そこで、「どんなお客様がこの店を利用するのか」「なぜこの店を利用するのか」という視点でメニューの内容と価格を見直すことにしたのです。

 

お客様の立場に立って「ニーズ」を探り出す

当時、お店の周辺には百貨店があり百貨店の社員やお客様が訪れていました。
会社員の人が1ヶ月に食事に使えるポケットマネーというのはだいたい決まっていますが、当時は、1回約3000円程でした。
1回の食事で、平均お酒を2.5杯飲み、3品ぐらい楽しめれば人は満足することができます。
そこで、お酒1杯を約500円(500×2.5=1250円)
食事1品を約600円(600×3=1800円)という定価の目安を決めたのです。

もちろん、原価が高いものは量を少なく安いものは量を多くするなど工夫し、カテゴリー毎にメニューを5つぐらい載せて、いろいろな種類のものをたくさん食べたという満足感を得てもらうようにしたのです。
それらのメニューを定期的に見直し人気のものを残していくようにしました。

すると半年で240万円の赤字が黒字に転じたのです。
お店のこだわりや趣向に固執せず、お客様の立場に立ったメニュー・商品開発が最も重要であるということを感じた体験です。

経営者は、私がお客様だったら・・・という視点で考えることが大切ですよね。
本日もお読みいただき、ありがとうございました。参考になれば幸いです!

現在オススメのセミナー

中井隆栄 1dayセミナー

記事を気に入ったらシェアをしてね

  • twitter
  • facebook
  • google+
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Evernoteに保存
  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket

ブログの読者になる

ブログの読者になると新着記事の通知を
メールで受け取ることができます。
読者登録はコチラ

関連記事

一流の料理を「ロボットキッチン」が作る!?

中井 隆栄 中井 隆栄

記事を読む

時間は未来から過去に向かって流れている

中井 隆栄 中井 隆栄

記事を読む

成功者は1000回も試している

中井 隆栄 中井 隆栄

記事を読む

整理と細分化で、頭のいい会議をしよう

中井 隆栄 中井 隆栄

記事を読む

何かが足りないけれど…何か解らない?

中井 隆栄 中井 隆栄

記事を読む

ブログの読者になる

ブログの読者になると新着記事の通知を
メールで受け取ることができます。
読者登録はコチラ
教えて中井先生
  • facebook
  • feedly
  • livedoor
  • rss
成果の差は、能力よりも〇〇○の差が大きく左右する!

あなたは、今買い物にきています。 予算内で気に入ったものがみつかり

目標達成を避けようとする人の特徴

あなたは、目標を決めるとすぐに達成できるタイプですか? それとも、

本を読んだ方がいい理由を知っていますか?

誰でも、本を読みなさい!と言われた経験ありますよね。 あなたは、

忙しい時こそ、しっかり〇〇をとる方が良い理由

もっと、時間が欲しい! なんで1日は24時間しかないんだ! そう思

営業マンにおすすめ、取引先で失礼にならないメモ取り術

あなたは、メモを取る派ですか? それともメモを取らない派ですか?

PAGE TOP ↑