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なぜ運動神経に差が出るのか・・

中井隆栄 1dayセミナー

子供の頃、親に自転車を支えてもらいながら乗り方を覚えたことがあることでしょう。
練習していくうちにだんだんバランスをとるコツを覚えていき、一度乗り方を覚えるとまず忘れることはありません。
楽器も自転車と同じように、上達すればするほど上手に弾けるようになります。
いわば身体が覚える運動の記憶です。これを受け持っているのが小脳です。

 

なぜ運動神経に差が出るのか・・

自転車にまたがった子供が上手にこぎ出そうとする時、大脳新皮質はバランスを取ろうとして懸命に働いています。
この時、大脳は太い神経線維でつながっている小脳皮質に、身体の筋肉に対して送る信号と全く同じ運動情報を送り込んでいます。
子供が足に力を入れすぎて転んでしまったら、大脳は「登上線維」を通じて、「この運動は失敗であった」というシグナルを小脳のプルンキエ細胞に送ります。
プルンキエ細胞にカルシウム・イオンが入り、「その運動をした時の『平行線維』からの入力信号はこれからは拒否せよ」と働きます。
つまり、同じ失敗をしそうになると、小脳のプルキンエ細胞がその信号を受け付けなくなるのです。

運動が苦手な人というのは、脳の働きからすると、失敗の経験が少ないだけなのです。
身体を使う訓練は、失敗を少なくするためのものといってもいいでしょう。
運動記憶は、何度も理想的なフォームを繰り返す運動選手は、認知記憶と同様に、小脳の中の神経細胞を流れる信号の回路が強化され、いつでも理想的なフォームが再現できるような運動記憶となるわけです。

本日もお読みいただき、ありがとうございました。参考になれば幸いです!

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